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Google Cloud platform(2)料金の可視化

2018年4月1日 公開
vol.n

IaaSは料金が分かりにくい!?

IaaS導入の障壁の一つに「分かりにくい料金体系」があると思います。スケーラブルに利用できることはうれしいのですが、ある程度の確実な数字がないと、予算を立てることも、稟議をとおすことも困難です。Google Cloud Platform(以下、GCP)にはBilling Exportという、推定使用料を日々エクスポートしてくれる機能があります。この機能は無料枠の範囲も計算してくれるため、導入前の試算にとても有用です。そのエクスポート先も、特定の条件下なら無料枠として提供してくれます。ここでは、その設定方法についてご紹介したいと思います。

エクスポート先の作成

Billing Exportは、GCP上のストレージにエクスポートする機能のため、ストレージ領域(GCPでは「バケット」と言います)を作成します。

(1)
メニューより「Storage」を開きます。
(2)
「バケットを作成」を押下します。
(3)
「名前」に任意の名前を入力し、「デフォルトのストレージクラス」は「Regional」を、「場所」は「us-」ではじまるものを選択して、「作成」を押下します。
(4)
これで無料枠のバケットが作成されました。

エクスポートの設定

続いて、Billing Exportを設定します。

(1)
メニューより「お支払い」⇒「課金データのエクスポート」を開きます。
(2)
「ファイルのエクスポート」を開き「設定を編集」を押下します。
(3)
「バケット名」に先ほど作成したバケットの名前を、「レポート接頭辞」に任意の文字列を入力して、「保存」を押下します。
(4)
「課金データのエクスポート:有効」と表示されれば完了です。稀にエラーとなることがありますが、その場合は少し時間を置いてからリトライしてみてください。指定したバケットが作成中の可能性があります。

これで推定使用量の日次エクスポート設定は完了です。次回は仮想サーバの作成についてご紹介したいと思います。

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